自動車メーカースズキの経営トップ交代。カリスマ経営からチーム経営へ。


Date : 2015/07/01|Update :
Category : 働き方
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37年間のカリスマ経営からの脱却

2015年6月30日。自動車メーカースズキの経営体制変更が発表されました。37年間、経営の舵をとってきた鈴木修会長兼社長が会長となり、長男の鈴木俊宏副社長が新社長となります。

鈴木修会長は、強力なリーダーシップでスズキを町工場から世界的メーカーへ成長させました。鈴木修会長は85歳で、ここ数年は後継者問題が注目されていました。経営トップ交代の狙いは若返り。

新社長に就任する鈴木俊宏社長は、「中小企業のおやじに依存してきた体質から脱却するには1人の力ではできない。社員一丸となってチームスズキとして計画達成のために取り組んでいきたい」と話しています。

新社長のメッセージは「ワンマン経営からの脱却」です。

ワンマン経営での事業継承の難しさ

すべての分野においてパーフェクトな人間と言うのはごく一握りであり、そういう能力を持った人がカリスマ経営者になっていくのではないかと思います。

多様な価値観がある中、ひとりの人間が全てを掌握していくのは非常に難しくなってきています。得意分野があり、不得意分野もある。これが一般的ではないでしょうか。

企業には様々な人が働いています。それらの人の英知を集め、経営資源としていけば、カリスマ経営者を凌ぐような能力が発揮できると考えます。

鈴木俊宏社長がこのような企業風土を作っていけるかがポイントだと思います。

よく言われる、カリスマ経営者のいるワンマン経営の弊害としては、その下で働く人たちが考えることをやめてしまうということがあります。

企業の方向性はもちろんのこと、製品やサービスのリリース判断もすべてカリスマ経営者に委ねざるを得ません。

カリスマ経営者がいるときは特に問題がないと思うのですが、事業継承を行うことによって、カリスマ経営者がいなくなったときに、一気にパフォーマンスが落ちてしまう。これが欠点であると思います。

今回の経営者交代で、多少のパフォーマンス低下は免れないと思いますが、新社長の下でどれだけチーム経営を実践していけるかだと思います。

ワンマン経営では、社員たちが「こうしたい!」と発言しても、経営者の意見が強いため、自分たちに思いどおりになりません。それが社員たちのストレスにつながっていきます。

自分たちがいくら発言したとしても、経営者の意見が強力なため、その意見は通らない。それが続くと、「考えるだけ無駄」と言う意識が企業全体に広がり、自ら考えることをやめてしまいます。

社員の意見が製品やサービスに活かされ社会に評価される喜び

チーム型経営の良さは、社員一人ひとりの長所を活かしながら、1つの目標に向かって社員一丸となって、がんばっていけることにあります。

社員たちの意見が製品やサービスとなり、社会に評価される。それが、社員の喜びとなるのです。社会の役に立ち、会社の役に立ち、人から喜ばれることにより、社員たちはさらに知恵を出し合い、より良いものを作っていきます。

このプラスのスパイラルを作り出すことができれば、会社の売上も上がり、その結果、社員の待遇にもつながっていきます。

【参照】

ワールドビジネスサテライト【テレビ東京】(2015年6月30日)

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